男性型脱毛症は、治療をしてくれる専門のクリニックに行かなければ治療することができないものですが、そもそも男性型脱毛症であるAGAを治療するときには一般的な病気と同じように保険の適用はあるのでしょうか。実は、男性型脱毛症には一般的な病気とは異なって保険を適用することができず、自由診療という形で治療を行うことになりますので、治療費に関しては治療を受ける患者が全額負担しなくてはならないということをしっかりと覚えておく必要があるのです。

男性型脱毛症は、一般的にAGAという名称で呼ばれているその患者が生まれたときに持っている男性ホルモンのバランスを原因とした薄毛の症状を言いますので、症状を発症させる人は生まれたときから将来的にこの症状になってしまう確率が高いのですが、この症状は普通の薄毛の症状とは異なるのでクリニックに行って自由診療で治療を受ければある程度はきちんと治療することができるという利点もあります。
では、なぜ自由診療でしか治療を受けることができないのかというとAGAの治療そのものが一般的に定義されている治療行為とは全く異なるものだからで、通常、身体に傷が出来たり身体が病気になったりするとその治療をするためにクリニックに行って治療を行うことになりますが、こうした治療行為によって保険の適用があるのはそれが日常生活を送るために支障が生じるレベルの病気として定義されているからです。病気になってしまった場合には、そのままその状態を放置していると身体の状態がどんどん悪化してしまってまともに日常生活を送ることができなくなってしまう可能性もあり、社会生活を送ることが困難になりますが、これは一般的に保険の適用を受けることができる案件というのは日常生活や社会生活の中で治療が必要になるものなのかどうかで判断されているからと言う証拠でもあります。それ以外にも、先進的な技術を活かした治療方法など社会的に一般化されていない方法での治療行為に関しては適用がありませんが、普通は治療行為として見なさない行為は適用がないので男性型脱毛症だけではなく、それ以外の医療の観点から見て治療とは判断できないものは控除を受けることができません。
この点、AGA治療というのは確かに患者にとっては深刻な症状に違いはないのですが、一般的な観点から述べるとこの治療行為そのものに関しては必ずしも治療が必要な行為であるとは判断されていないので、確かに頭皮の状態が悪くなると外出する際に周りの目が気になるなどの支障が出ますが、それは病気によってそのような症状になってしまっているわけではなくあくまでもその人の身体上のコンプレックスの問題として解釈されてしまいます。精神的なコンプレックスによって容姿を変化させる行為は、何も医療行為だけではなく日常生活の中でも容易に考えられる行為なので、この行為に対してすべての案件に控除を適用させてしまってはキリがなく、そのためAGAでは自由診療という扱いで患者自身が費用を負担しなくてはならないようになっており、これは特定のクリニックに限定されず全国どこのクリニックにも当てはまります。

AGAをクリニックで長期的に治療すると、その治療を体感した約8割から9割近くの人は頭皮に対して何らかの改善が見られたと報告しているデータもあるくらいなので、治療行為そのものに関しては疑いようがないほどに効果があります。確かに費用を向上してもらうことはできませんが、それと効果の関係性はイコールではありませんので、多少大きな費用を支払っても構わないと考えている患者にとっては良い治療方法であることは間違いないということを理解しておきましょう。