薄毛の進行パターン(ハミルトンノーウッド分類・ルードヴィヒ分類)とは

AGAとは男性型脱毛症のことで、この悩みを抱えている方は全国に多く存在していて、そのうちの半数近くが直接的な対策を行なっていることが調査などで明らかになっているのですが、薄毛にもさまざまな種類があるため、自分の症状が男性型脱毛症に該当しているのか調べるには、自宅で行える検査キットや専門クリニックを受診してAGA検査を受ける方法がありますが、男性型脱毛症は症状が進行していくのが特徴なので、すでに頭皮が薄くなっている場合には、進行パターンから自分がAGAに該当しているのかを確認することもできます。

 
AGAの薄毛の進行パターンは「ハミルトン・ノーウッド分類」というもので、頭頂部が徐々に後退していくタイプ、前頭部から後頭部にかけて進行していくタイプ、髪の生え際から発生するタイプなど、それぞれ薄毛が始まる部分と進行の度合いによって1~ 7の型に分類されているもので、この分類には女性男性型脱毛症であるFAGAにも存在していて「ルードヴィヒ分類」と言われています。ハミルトン・ノーウッド分類では、生え際がM字に薄くなるⅠ型、Ⅰ型がさらに進行してMが深くなるⅡ型、Ⅱ型が進んでM字以外の部分も薄くなるⅢ型、Ⅲ型に加えて後頭部が薄くなるⅣ型、Ⅳ型が進行したⅤ型、後頭部と前頭部の薄毛がつながって頭頂部が完全に薄くなるⅥ型、Ⅵ型の進行形で側頭部が薄毛状態のⅦ型がベーシックな進行パターンとなり、前頭部に加えて後頭部が薄くなってきたパターンをVERTEX型と言います。
一方女性の薄毛であるFAGAの進行パターンのルードヴィヒ分類では、頭頂部や正面から見て毛髪量が全体的に少なくなってきたⅠ型、Ⅰ型がさらに進行したⅡ型、脱毛の範囲が後退して男性型脱毛症のような症状が見られるⅢ型、発毛に関わる組織の毛包が壊れたことで毛が生えてこなくなる「瘢痕性(はんこんせい)脱毛症」を発症するⅣ型、ホルモンの分泌異常や薬の影響で脱毛したⅤ型といった仕組みに分けられています。
男性型も女性型も初期の段階では気づくことが難しい点がありますが、早い段階での対処は薄毛の症状を抑えて脱毛症の進行を食い止めることに役立つので、薄毛が気になり始めたら早めに対策をとると安心できます。初期の段階の治療法としては、育毛シャンプーや育毛剤などの頭皮をケアするのに特化した製品を利用したり、生活習慣を見直してストレスを軽減したり、毎日摂っている食事の栄養のバランスに気をつけることなどがあります。毎日AGAやFAGAに適した対策をとることで、薄毛の進行を抑えて発毛を促すことになり、毎日のケアもシャンプーや育毛剤の塗布などであれば、それほど負担にならずに行なえるので薄毛対策を継続できる確率が高くなり、それがさらに症状の改善につながるのです。

 

進行パターンからも分かるように、一度発症してしまうと薄毛はどんどん進行していき、後期の段階では治療方法もより高度な対策が必要になるため、薄毛対策の負担は初期の段階に比べると大きくなってしまいます。Ⅴ型くらいになってくると、治療効果を発揮するにはクリニックを受診して専門的な治療を受けることが症状改善のためには重要になり、通常の薬剤に加えてHARG療法などの毛髪を再生させる医療などを併用して受けるようになるため、日々のケアにプラスして、定期的にクリニックに通院する必要が出てきます。さらにそこから症状が進んでしまうと、残念なことに毛母細胞が死んでいるケースもあり、細胞が死んでいるので、いくら投薬や再生治療を行っても効果が期待できない場合もあります。

 

こうした最後の段階になると、植毛をしたりかつらを利用するといった選択になるのですが、日頃受けるストレスを軽減する作用としては、こうした解決策も十分効果的な方法だと言えます。しかし植毛やかつらなどは、スカルプケアなどから見ると大変高額な費用になり、なかなか利用に踏み出せないこともあるため、薄毛初期の段階でAGAやFAGAの疑いがある場合には、まず自分の薄毛がAGAやFAGAに該当するのか確認して、適切な治療を受けることがポイントとなります。脱毛症にはさまざまな原因によるものがあり、もしも他の脱毛症であった場合には、AGAやFAGAの治療を行なっても効果が上がらないことがあるので、症状を改善していくためには、まずは原因をしっかり探ることが薄毛の抑制とその後の発毛に大きく関係してきます。